第744話 『交響曲第9番変ホ長調作品70』 ショスタコーヴィチ

 1945年。


 頭から、なんだか、おばかにされてるような、皮肉たっぷりと、盛り付けたサラダの、ような音楽です。


 これは、ソヴィエトでなくても、権力を握っている人ならば、なんだか、いやあな、気持ちになるかもしれない。


 そこが、好いのです。


 実に、面白い。


 なんせ、5楽章形式の大作で、さすが、第9交響曲だあ。


 と、言いたいところですが、なんと、25分くらいしかかからない。


 そう、言いたかった、偉い方々は、肩透かしにされたわけです。


 しかし、ショスタコーヴィチ先生の意図は、どこにあったのか。


 この、交響曲、書き始められたあと、いったん、中断したようで、最初に書かれたバージョンは、廃棄されたらしいです。(2003年に、発見。)


 それから、書き直され、11月3日に初演され、案の定なのか、どうか、ショスタコーヴィチ先生は、激しい、批判の矢面に立たされましたそうな。


 しかし、ショスタコーヴィチ先生ほどのかたですから、当局の反応は、予想されたのではないのか?


 と、いうあたりは、例によりまして、うつうつの範囲外。


 とはいえ、これは、やはり、ショスタコーヴィチ先生節満開で、なかなか、一筋縄では行かないぞ。

 

 つまり、面白いけど、なにやら、ぼやっと、考えていると、抜け出せなくなりそうな、結構、うつうつの、シビアな音楽です。


 あまり、癒し系ではないですけど、さいきん、『そとうつ』が、営業自粛なので、ここに現れたのです。


 初演の指揮は、ムラヴィンスキー先生でありますが、当然あっておかしくない、録音が、出てこない。


 そもそもないのか、ぼつにされたのか、どこかに、寝むってるのか?


 時代が移り、世の中変わったけど、なにか、判ったのかしら。


 ムラヴィンスキー先生には、大ファンの方々がいらっしゃいます。

 

 やましんは、そういう種類の接し方は、あまり、やりません。


 鉄道ファンにも、様々な形態があるようですが、クラシック音楽に関しても、同様なことが、ありそうです。


 

・・・・・・・・・うつ  🍖  🍗 うつ ・・・・・・・

 


 

 


 


 

 


 


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る