第698話 『冬の星座』 ウイリアム・ヘイス
またまた、この、お歌の季節が巡ってきましたね。
冬は、温泉あたりに、行きたいものですが、病気持ちは、うろうろしないほうが、良さそうです。
あきらかに、ゴー・ツー・トラブルになってますし。
さて、この曲、なんだか、コンヴァースさまの『星の界』とこんがらがりそうな感じがありますが、発表されたのも、どうやら大体同じ、1870年、1871年というところみたいです。
さらに共通するのは、どちらも、元曲は日本の唱歌とは、とくに内容の関連がないということ。
ヘイス様の作品は、『いとしのモーリー』というラヴ・ソングが元曲とか。
コンヴァースさまのほうは、賛美歌『慈しみ深き友なるイエスは』が元曲。これは、現在、教会の結婚式でも歌われるような気がします。
コンヴァース様の曲は、始まりは、音階を上から下に降りてくるのですが、ヘイス様は、下から上に駆け上がって、最後にどっと、降りる。
コンヴァース様も名曲ですが、ヘイス様のこのおうたは、同じモティーフを、少し変えながら、まず2回繰り返したあと、上から下に下降するパターンが現れます。
ここだけ、なんだか、コンヴァース様の曲と、軽くリンクしたような感じがありまして、ちょっと不思議。
最後は、元の、上昇して、どかっと落ちる音形に帰って、静かに終止します。
この、ラブ・ソングに、まず目を付けたのが、作詞した堀内敬三さまなのかどうかまでは、掴めませんでしたが、それにしても、あまりにびったしで、感動的なのには、感服いたします。
それに、歌詞に古さが感じられない。(そりゃま、いくらか、文語調ですけど。)
格調高く、でも、わかりやすい、これも、日本の唱歌が形成した傑作。
********** うつ ☆彡 うつ **********
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