第659話 『交響曲第1番変ホ長調』 ボロディン
1862年から、67年にかけて、書かれた交響曲。
ボロディン先生(1833~1887)は、文字通り、大学の化学の先生でありまして、音楽は、アマチュア活動でした。
しかも、本職が非常にお忙しく、学生さんの面倒見もよく、また、ベートーベン先生あたりとは違い、ご近所の迷惑にならないように、夜9時以降は、ピアノを弾かなかったとかで、結果的には、完成した作品は少なく、歌劇『イーゴリ公』なども、はたして、ボロディン先生の作品と言えるのか、疑問なくらい、リムスキー=コルサコフ様その他の方の手がいっぱい入っているようです。
序曲あたりは、ご本人が書いた曲ではないような。
でも名高い『だったん人の踊り』は、ご本人が書いた作品とのこと。
とはいえ、この、作品と、交響曲第2番は、ロシア5人組の生んだ交響曲の傑作。
第2番の人気には及ばないですが、やはり、第3楽章が、いかにも、ボロディン先生らしい、アジア的な雰囲気と、意外に、ベートーベン先生や、シューマン先生あたりに影響されたような雰囲気が、特に第1楽章にはありますような。冒頭なんか、ベートーベン先生の序曲みたいな感じです。
でも、この、第3楽章には、皆様のお近くの、どちらかの、日本の農村の夕方、みたいな気分があります。
東京のかたも、千葉市の、ちょっと、向こう側にまで行けば、堪能できるでしょう。
やましんの、ある友人は、むかし、『千葉は広大な田舎だね』、と、おっしゃってましたが、埼玉だって、茨城だって、そだろ。と、思ったものでは、ありますが。
それは、ともかく、なかなか、じゅわじゅわなよい音楽です。
やはり、お忙しかったためか、ずいぶん、時間はかかってますね。
スウェーデンの、アッテベリ先生と並ぶ、『アマチュアの星』の、おひとりであります。
まあ、ロシア5人組のみなさまは、バラキレフ先生以外のかたは、アマチュア活動が中心になっていたのでしょうけれど。
・・・・・・・・うつ 🌇 🕊️ うつ・・・・・・・・
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