第595話 『弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽』 バルトーク

 バロック時代の、合奏協奏曲を下地にしたような、賑々しさを見せながら、独自の民俗音楽性と、新しいバルトーク先生の音楽を合体・融合させて、新世界を切り開いた、まさに、バル先生独壇場の傑作。(へたくそな、言い方だ。)


 しかし、私には、これは、必ずしも明るい、ウキウキな音楽な訳でもないです。


 それは、もしかしたら、バルトーク先生の音楽の持ち味かもしれませんが、つまり、どこか、『宇宙空間的ねくら』なのです。


 いかにも、頭脳明晰で、計算し尽くされた、曖昧なところなんか、あり得ない音楽で、やましんごときが、突っ込みできる種類の音楽ではない、完璧な作品としか、言いようがないのですが、あくまで、自然のなかから、完璧さを編み出したシベリウス先生と違い、人工的に完璧な創造物で、そこは、同じ時代のシベリウス先生より、むしろ、前時代のベートーベン先生に親近性があるような気がします。


 宇宙旅行の果てに遭遇した、まったく、継ぎ接ぎのない、未知の金属かなにか、よくわからない素材で太陽を取り囲み、エネルギーをいただいてしまう、(SFの世界では、ダイソン球と言われるものですが、ダイソンさん自身は、そういう球体構造を考えていたのではないんだそうですが、ま、ここは、あくまで、おとぎ話程度の頭しかないやましんごときなので、そのあたりと、してくださいませ。)完璧なシステムみたいな、音楽なのだ❗


 なんのことやらあ……うんじゃあまいやらあ〰️❗(え、宣伝です)


 1937年1月21日、バーゼルで、依頼者の、パウル・ザッハーさまの指揮で初演。


 ザッハー先生、大変、熱を入れて練習したらしく、バル先生も、そこは喜んだらしいです。


 ただ、ピアノの演奏してほしい、というお願いは(バル先生は、ピアノの名人。)、『やだ。』と、断ったそうです。なんでも、ソロではないから、とか。(このあたりは、いつも、お世話になっております、『クラシック名曲初演&初録音辞典』(平林直哉さま著)、を、どうぞ。


 そのむかしに、コンクールで、バックハウスさまに負けたのが、どうしても、許せなかったらしい、バルトーク先生です。プライドは、すっごく、高かったのでしょう。(1905年。ルービンシュタイン音楽コンクール。ウィルヘルム・バックハウスさまが1位、バルトークさまは、2位。)


 やましんも、合唱のコンクールには、出たことありますが、やましんは、そもそも、競争が苦手。自信がないから。燃えないし。いや、燃え尽きてるし。




・・・・・・・うつ  🎻 🎹  🥁 うつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 



 


 


 


 

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