第591話 『弦楽四重奏曲ホ短調』 ヴェルディ

 1873年の作品。


 ヴェルディ先生(1813~1901)は、歌劇『アイーダ』のナポリ公演が、主役の病気で延期されている間を見計らって、なんと、弦楽四重奏曲を作曲。


 生涯、唯一の、室内楽作品として、残されました。


 まず、やましんの、思いますに、オペラ専門の作曲家の方の、器楽作品は、ともすれば、どこかに、オペラ的な雰囲気が、こぼれてしまうような気がしますが、この作品は、そういう雰囲気が、あまり、ありません。


 つまり、あくまでも、『弦楽四重奏曲』でありまして、これが、オペラの作曲が専門のかたの作品とは、まず、気がつかないような。


 第1楽章、第2楽章などは、たいへん、近代的な雰囲気が支配する、なかなか、すごい音楽です。


 たしかに、第3楽章の、盛り上げかたや、歌い上げかたは、いくらか、まあ、そう言われれば、ヴェルディ先生だよな、とは、思いますけれど。


 これは、やはり、おうたの国の方の、個性と言ったほうが、よいのでしょう。


 第4楽章は、フーガで書かれている、凝った楽章。


 こうなると、もっと、オペラ以外もあればいいな、とも、思いますが、そんな暇はなかったんでありましょう。


 ヴェルディ先生の、のこした文章では、ほんとに、大した作品じゃないですから。と、謙遜していらっしゃいますが、いやいや、さすがは、イタリア最大の作曲家さまであります。


 恐れ入りました。


 なお、やましんが、聴いておりますのは、ジュリアード弦楽四重奏団のCDでありますが、後半は、シベリウス先生の、『弦楽四重奏曲ニ短調』であります。

  

 たいへん、凝った、プログラム。


 ヴェルディ先生と、シベリウス先生が、カップリングされてるCDなんて、そうは、ないでしょう。


 おうたのものなら、あるかもしれません。


 私の肩は、こりこり、です。




・・・・・・・うつ  🍧 うつ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 


 


 

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