第588話 『ツィガーヌ』 ラヴェル

 1924年に完成された作品です。


 ヴァイオリンと、ピアノ(本来は、ピアノ・リュテアル………ピアノに特別な機器を装着して、ハープ的な音を出す機械。見たことないし、普及はしなかったようです。)のための作品で、管弦楽版も作られています。(これは、ラヴェル先生、お得意のやりかた。)


 イェリ・ダラニさまに捧げられた作品。


 楽譜がダラニさまに届いたのは、初演の三日前だったんだそうでありまして、それで、演奏してしまうなんて、神業としか、言いようがないです。


 ツィガーヌ=ロマ。


 前半は、ヴァイオリン・ソロだけ。


 後半に、ピアノか、オケが入ってきます。


 やましんは、ヴァイオリン弾けないですが、これは、恐ろしい超絶技巧の固まり(塊)みたいな作品でありますが、魅力的な旋律を伴っておりまして、ひとり、深夜に、孤独に聴くのも、たいへんに、良い音楽であります。


 ダラニさまは、ハンガリーの名手で、ブラームス先生の盟友だった、ヨアヒムさまの、甥の娘さんでありまして、降霊術に参加したりもしていたようですが、そこに、シューマン先生の霊が現れて………


 と、いうお話に、興味のあるかたは、前にも参照いたしました、『クラシック名曲初演&初録音辞典』(平林直哉さま著)をご覧ください。


 音楽家のみなさまの世界といいますものも、サラリマン同様、なかなか、ごたごたが、起こる世界でありますような。



・・・・・・・うつ  👻 👻 👻 うつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 

 


 


 


 

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