第587話 『火の鳥』 ストラヴィンスキー
これは、バレー音楽ですから、本来は劇場で、あるいはDVDなどで、バレーとともに味わうものであります。
実際、なかなか、すぐれた実演に接するのは、東京以外は、難しいものですから、DVDなどで鑑賞すると、けっこう、感心したり致します。
やましんも、たしか、ゲルギエフさま指揮の公演の様子をテレビで見まして、火の鳥の役の方は、終始、炎が燃え上がるようすを身体中で描写しているので(そうじゃない演出もあるかもしれませんが)、上も下も、大変難しい動きをしているわけで、ものすごい体力と気力がいるよなあ、と、感心したものです。
ストラヴィンスキー先生(1882~1971)は、やましんが子供時代はまだご健在だったかたでありまして、写真でみる、その、なかなか、おっそろしい風貌には、どきどきしたものですが、来日したこともありまして、指揮をしたわけです。
本来、作曲家さまで、指揮が本業ではなく、聞くところでは、必ずしも指揮自体がうまかったわけでは、ないらしいです。
ストラヴィンスキー先生の3大バレエ音楽は、けっこう、まとまって作られており、長生きした後半生には、どうも、そのみっつを超える、バレー音楽は、作れなかったようです。
最初に、書かれて、ストラヴィ先生の名を不滅にしたのは。この『火の鳥』でありますそうな。
初演は、1910年6月25日、パリ、オペラ座であります。
指揮は、ガブリエル・ピエルネ先生。(作曲家さまでもあります。)
振付は、ミシェル・フォーキン先生。
なかなか、エキゾチックな旋律美に溢れた音楽で、けっこう、じゅわじゅわな部分もあり、また、化け物たちの、格好いい(?)壮大な踊りの部分もあり、最後はしっかり盛り上がるしで、ありますが、うきうきというよりは、やはり、やましんをなぐさめてくれる歩合が大っきいです。
組曲のバージョンも、みっつはあるようで、どれを聞いたらいいのか、と、思いますが、まあ、1910年の全曲版が一番良いのでは?(やっぱ、全部聞きたいから。)
初演は、ドビュシー先生も、聞いていたんだそうで、終演後、祝辞を述べたとのことです。
1911年には、『ペトルーシユカ』が、そうして、1913年には、あの『春の祭典』が初演され、こちらは、史上空前のスキャンダラスな事態となったことで、そのことが、音楽より有名になってしまっております。(ま、それはないか。)
もう少しあとならば、録音や映像が残ったでありましょうけれど、そこは、仕方がないです。
こちらの指揮は、ピエール・モントゥー先生で、初録音(1929年)も、モントゥー先生の指揮で行われているとのこと。
モントゥー先生も、けっこう、長生きしたので、ステレオ録音もあり、やましんは、ブラームスさまの『交響曲第2番』の録音が大好きです。
『春の祭典』は(業界では『はるさい』、なんていいます。)近年は、日本の学生オケでも、演奏してしまうのですが、最初の時期は、作曲者様の指揮での録音でさえ、オケは、おっかなびっくりだったらしいとか。(詳しくは、いつもお世話になっております「クラシック名曲初演&初録音事典』(平林直哉さま著)をご覧ください。
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