第545話 『軽騎兵序曲』 スッペ

 こらこらあ!


 いくらなんでも、これが『うつうつ』とはなにかあ! 


 けしからん!


 という、お叱りが出るやもしれません。


 つまり、大方において、これは、楽しい音楽、と考えられていると思います。


 そもそも、喜歌劇『軽騎兵』序曲なわけですから、それが正しい主張であると判断される、ところでありましょう。


 とはいえ


 『軽騎兵』とは、いかなるオペレッタなのか?


 これは、いわばスッペ先生最大の人気を誇る『序曲』なのでありますが、肝心の本体の方は、さっぱり、世の中に出てまいりません。カール・コスタ様の台本による、2幕のオペレッタである。


 1866年の3月21日に、ウイーンで初演された。


 19世紀のオーストリアのある村を舞台にした、恋と、父親と娘とのやりあい、さらにそこに、軽騎兵の到着が絡んでくるお話である。


 なんて言ったって、さっぱり、わかりませんよね。


 全曲のCDとか、あったかしら・・・と、ざ~~~と、通販サイトを見て見れば、『ボッカチオ』(日本人は、これが好きだった。というか、浅草オペラの当たりものだった。)と『美しきガラテア』あたりはありますが、『軽騎兵』は、序曲だけしか見当たらないようです。


 で、この序曲、中間部が問題なのです。


 この、重々しい、憂愁のこもった、哀愁ただようところですよ。


 これがあって、はじめて、その後のマーチが生きるのです。


 この、対比の美しさこそが、そここそが、その瞬間こそが、じつに、じゅわじゅわな、訳なのです。


 という訳で、『うつうつ』に入った訳なのです。 


 あくまで、やましんの主観ですので、そこはお許しくださいませ。




 ********** うつ 💂 🎺 💂 うつ **********

 

 



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