第346話 『フリーメイソンの儀式のための音楽』 シベリウス
『フリーメイソン』と呼ばれる組織と音楽の関連性については、吉田進さま著の
『フリーメイソンと大音楽家』、というご本がございます。(2006年 国書刊行会)
多くの作曲家が、この組織の会員であったことが知られておりまして、たとえば、モーツアルト先生がそうであります。
モーツアルトさまの、フリーメイソンに関係する作品をLPに(『魔笛』以外。CD化もされております。)まとめたケースもございまして、ちょっと古くなりますが、ペーター・マークさまの指揮によるものがございました。
このLP、もしくはCDには、現在、も~先生の作品ではないとされている、『深き淵より』K.93など、非常に珍しい作品も入っておりまして、また、これが大変ピュアな良い音楽で、ここ以外では、どうやら録音が見当たらないらしいことからも、ファンにはなかなか魅力的なものであります。(国内盤の中古LPは、ときどき見かけます。)
また、ケルテスさま指揮による録音も、たしか、ございましたし、最近も、同様の趣旨のCDが出ておりました。(買ったけど、まだ聞いてないので・・・)
また、吉田さまのご本に準拠したCDも出ております。
あほのやましんが、詳しく述べることは、とうていできませんが、要するに、フリーメイソンの考え方やその儀式と音楽は、密接な関係があると思われるようで、したがって、会員に音楽家が参加することには、重要な意味を持つこととなる、ということになるようなのです。
フィンランドの場合、スウェーデン統治下の1756年に最初のフリーメイソンが組織されたようですが、その後、ロシアの支配下となり、フリーメイソンは、禁止されていたということですが(1822年に皇帝があらゆる秘密結社を禁止したとのこと)、フィンランド独立(1917年、その後内戦となる。)後の、1922年8月18日に、シベ先生は再開したフリーメイソンのロッジに、ほかの名士たち26人と共に入会して、その日の内に『親方』という位にまで昇進したとのこと。(一般的には、なかなか、そうはゆかないらしいです。)
で、ロッジ(メイソンの集会所)の『作業』でオルガンを担当したりしたとのことであります。
その、活動については、吉田様のご本では『熱心に作業に参加』とありまして、神部智さまの最近著書『シベリウス』(2017年 音楽之友社)では、『・・・多忙な彼は・・・フリーメイソンの活動に必ずしも積極的なわけではなかった。・・・・』と、ございますので、まあ、そこそこの活動は、していたんではないかと思われますが、その現在目に見える成果が、この作品『フリーメイソンの儀式のための音楽 作品113』であります。
この曲、長く一般に聞かれるような録音がなく、部分的に知られる程度で、いわゆる『秘曲』という部類の作品でした。
おそらくは、フリーメイソンの会員用のLPレコードが、どうも数種類あったようですが、一般に流布していたものではないので、なかなか一般のファンには、存在は知られていましたが、全容は謎のままでありました。
それが、現在はCD化されまして、いくらかのお金を出せば、聴くことが可能になりました。
ほんと、生きてるうちに、そうなて、よかったなあ!
1927年1月12日に初演が行われ、このときは8曲だったそうですが、1936年と1950年に改訂出版されていて、1950年版では12曲になっております。(なにしろ、1957年まで生きていらっしゃったのであります。亡くなったときは、すでに、やましんが生まれておりました。はい。いや~~~古くなったなあ~~~。)
で、なぜ、そうこだわるのか、と言われれば、それはもう、音楽が、すっごく魅力的だからであります。
そこには、通常のシベ先生の作品とは、ちょっと異なる色合いと言いますか、なぞめいた美しさと言いますか、つまり、えもいわれぬ、ここだけにしかない、独特の美しさがあるからなのであります。(まあ、やましんの未熟な感性ではありますが、癒し効果がかなり高いのです。個人差あります。)
もちろん、フリーメイソン自体は、現在も現役活動中の組織でございますし、日本にもロッジがあります。
やましんは、単なる門外漢で、知識も少なく、いささか病人ではございますので、足らない部分は、特に会員の方には、お許しくださいますようお願いいたします。
いやあ、ちょと、胸が苦しいので(息切れか?)、本日は、これまで!
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