第310話 『夏の夜のワルツ』 オスカル・メリカント

 ご健在だったころは、シベリウス先生よりも人気があったというお方。(1868~1924)


 これは、メリカント先生、15歳の作品とのことですが、酒場などでも、いまだ人気がある、大変、フィンランドではポピュラーな作品らしいです。


 冒頭の部分が、ひたすら素晴らしい。


 その後の、少しひなびた白黒写真的ワルツ(当時は、みな白黒だったのでありましょうけれど)との対照が、逆にすっごく印象的。


 別の言い方をすると、ものすごく大人びた音楽と、まだまだ見た目は子供が、酒場に入って、ちょっと背伸びした態度をしてる音楽が、なんとも面白いのです。(すみませ~~~~~ん! よい、音楽です!)


 もっとも、欧米の子どもさんは、日本人より大人びて見えることが多いみたい。


 15歳で、こんなの書かれたら、まいってしまう。


 さらにもっとも、天才という方は、やや遅咲きの人は別として、10代でも超人みたいなものだ。


 しべ先生は、音楽家としては、まあ、遅咲きの方だと言われていたけれど、最近、隠されていた若書きの作品がどかっと出て来て(本人が隠していたらしい)、やはり、10代から天才だったとわかってきた。


 この、どうにもならない格差は、どうにもならないのである。


 神様、差別を、なさいませんでしたか?




  ********** うつ 👼 うつ **********







 


 


 







 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る