第309話 『厳格なる変奏曲ニ短調』 メンデルスゾーン
メンデ先生のピアノ曲といいますと、どうしても『無言歌集』にめざしを指してし
まう・・・いやいや、とどめを刺してしまう・・・のでありますが、この変装
曲・・・いやいや、変奏曲・・・は素晴らしいです。
『じゅわじゅわ』度も、なかなか実は高いのであります。(個人差あり)
それは、まず主題を聞いてみてくださいませ。
ちょっと、暗めで、うつむきかげんなのは、ロマン派の音楽の常であります。
これがいいのです。
どやどやなお顔で迫って来られると、やましんみたいな、ややうつの人は逃げてし
まいます。
たしかに、天下の名旋律として、世に知られている、というところまでは、行って
いないので、馴染みは少ないかもしれませんが、これが、いい!
そうして、その後の変奏は、メンデ先生が、腕によりをかけて作った名作です。
なんとなく、美しい旋律に寄り掛かったイメージ感が強いメンデルスゾーン先生
かもしれませんが、なんのなんの、この、めんみつな音楽は、メンデ先生が、もの
すごい設計力を持っていた証拠です。
ただ、日本語の題名が怖い。
もうちょっと、良い翻訳はないのかしら。
『がっちりした変奏曲』
『まじめな変奏曲』
『きっちり変奏曲』
『超絶的本格メカニカル変奏曲』
なんだそりゃ・・・・・・・・・・
『セリオウセス』ということばがむつかしい。
ベー先生にも『セリオーソ』とよばれる弦楽四重奏曲がありましたな。
もう少し、深い、癒しの要素があるのだということを含んだ表現にしたいなあ。
『こだわりの変奏曲』
なんか、食い物みたい。
『セリオーソ変奏曲』
おお、それでいいじゃん。
『おきらくらい』、やましんでした。
1841年の作品。
********** うつ 🤔 🤔 🤔 うつ ********
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