第232話 『シリンクス』 ドビュッシー

 無伴奏フルートの独奏曲としては、大バッハ先生や、その息子さん、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ先生の無伴奏フルートソナタ(パルティータ)、テレマン先生の12のファンタジー、という、バロック時代後期の作品以降に書かれた作品のなかでは、もっとも重要な傑作。


 本来は、劇のために書かれたのですが、現在は独立したフルート曲として扱われるのがむしろ普通。


 たった35小節しかないけど、永遠の宇宙を暗示させるような、恐るべき作品です。


 演奏は、やってみれば、じっつに難しいです。


 これを、完璧に、しろとがやろうとするのは、ほぼ、不可能だと思われるくらい、練習すればするほど、難しくなるのです。


 名人のレコードを聴いても、いやあ、こっちのほうが良いな、いやいや、このほうが良いな、いやいやあ、ここだけなら、この先生のほうが良いぞ…………………


 とか、無限の表現が可能で、まったく、底が知れない、驚異的な音楽❗

 

 1912年の作品。



・・・・・・・うつ 💫🛸👾 うつ ・・・・・・・

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