第221話 『ミサ・ブレヴィス』 パレストリーナ
レオナルド・ダ・ヴィンチさまが、ヴィンチ村のレオナルドどん、なように、ジョバンニ・ルイジ・ダ・パレストリーナさんなので、パレストリーナ村(町?)のジョバンニ・ルイジさんであります。(1525年ころ~1594年)
さすがに時代が古いので、よくわからないところもあるようで、生まれ年もはっ
きり確定はしていないらしいです。
1537年にはローマに出ていて、聖歌隊員に名前が載っているということ。
この時代のイタリアでは、ギョーム・デュファイさん(1397~1474 ベルギー),ジョスカン・デ・プレさん(1450?1455?~1521 フランス)のお二人によって築かれた音楽様式の影響が強かったとのことで、イタリアにはまだ独自の有力な音楽家が出ていなかった時代。
そこに現れたのが、通称パレストリーナ先生だったというわけです。
しかし、パレストリーナさん無くして、後の大バッハ先生もなかったというくらい、宗教的多声音楽の発展には欠かせなかった存在。
ミサ曲が105曲、宗教的合唱曲が250曲以上。
一番有名なのは『教皇マルチェルスのミサ』で、これは、確かやましん高校時代の音楽の教科書に載っていたような気がします。
しかし、合唱団に関係していた人には、こちらの『ミサ・ブレヴィス』が良く知られているかも。
この作品は、冒頭から、わりと親しみやすい、よい旋律線が感じられるのです。
なので、いささか、異教徒の日本人には、とっつきにくい、パレストリーナ先生の作品としては、きと、より、聞き易いのではないかなあ・・・と、思います。
まあ、頭から聞きにくいなんて言ったら、だめでしょう!
パレストリーナさまは、ことばが聞き取りにくい、と言われた当時の宗教的多声音楽の、ことばが聞き取りやすくなるように努力したと考えられている方。
難しい事は抜きにして、じっと聞いていれば、じゅんわりとさせてもらえる、良い音楽です。
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