第192話 『ドイツミサ』 シューベルト

 ドイチュ番号は、872番。


 ドイツ語によるミサ曲。


 そのテクストを書いたのは、ヨーハン・フィリップ・ノイマンさんと言う方であります。


 ウィーン工科学校の教授さまだったそうですが、カトリックのミサを、ラテン語じゃなくて、みんながわかるドイツ語で、という運動を支持していたようです。


 シューベルト先生は、この作品で、100フローリンの報酬を得たようです。


 けっこう大金らしいんです。

 

 フローリンについては、以前どこかで書いたので省略(不親切な‼️)。


 作曲は、1827年の早い頃ということです。


 どうも、アマチュアクラスの演奏を前提にしていたようで、あまり歌うのは、難しくはないです。(言葉の問題は、やはりあります。ラテン言でも、ドイツ語でも、どっちも意味がわからないということからいえば、定型的なラテン語のテクストのほうが、むしろ歌いやすいのも事実。なら、日本語でやろうとなると、また別の問題が発生したりします。そりゃ本末転倒かも?まあ、訳を読んで、大方意味がわかっていたら、合格としたいところ。)

 

 しかし、この曲の最初の部分であります、『入祭唱』ですが、これが、まあ、なんとも言い難い癒しに溢れた、じっつに、よい音楽なのであります。


 ジューベ先生にしか、書けない種類の音楽、といえば、まあ、それでおしまいなのですが、ふわっ、と、もう、涙が浮かんでくる感じなのであります。


 ぐすん、ぐすん………


 全体的に、平穏な雰囲気に溢れた、あまり大きな起伏はない音楽なので、やや、単純に感じる向きもあろうかとは思いますけども、本来お祈りの音楽ですから、まあ、そこは、それを前提に聞いていただければと思います。


 やましん、これを演奏させていただいのは、まだ二十歳台の頃です。


 まったく、夢のように時間は過ぎ去りました。



 ・・・・うつ 🔔🔔🔔 うつ・・・・



 

 

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