第193話 『ホルン三重奏曲』 ブラームス
やましんは、高校生時代、吹奏楽部で、なぜかホルンを吹いていました。
貧乏な部で、ホルンと言っても、一年生は、フレンチホルンを持たせてもらえず、いわゆる、メロフォンです。
この楽器は、フレンチホルンより巻きが簡単で、短いので、わりと音を出しやすい、持ち運びが楽、といわれますが、何より、コストがお安かったのであります。
ちなみに、個人的には、フルートをやっていた訳ですが、部活ではやらせてもらえずでした。
楽器自体は、やましんの楽器のほうが、まだましな位で、まあよくあのフルートで吹いてたもんだ、と、いまさらながら感心するくらいの楽器でありました。
しかし、これらの楽器は、当時よりさらにむかしの先輩方が、何でも道路工事のアルバイトを密かにして買ったとか、という、昨今では信じがたい伝説がありました。
最近は、すっごく、見違えるような、ハイテク学校になってますが。
あ、全然関係無いです。
この曲は、ブラームス先生、1865年の作品。
ホルンを使った、ブラムス先生唯一の室内楽です。
ホルン奏者からの依頼で作曲されたともいわれますが、お母様の死と関連が深い音楽ともされますので、アダージョ楽章などは、かなり深刻な音楽です。
でも、終楽章は、カッコいい、いかにもホルンらしい音楽なのですが、確かに、いささか不穏な雰囲気が漂うことも事実です。
お仕事と、つらい、悲しみを、こうした高い場所に昇華できたのは、さすが、ブラムス先生と、称えるべきなのでありましょう。
・・・うつ 📯📯 うつ・・・
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