第168話 『ソナタNo.275変ロ長調』 クヴァンツ

 これは、手元のCDの1曲めだったから代表者として出ていただいたという具合です。


 ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ先生(1697~1773)は、文字通りプロ・アマ問わず、フルートを吹く人にとっては永遠の先生のおひとりということになるのだろうと思います。


 フリードリヒ大王さまのフルートの先生にして、作曲家。大王さまの作曲の指導もしていたに違いないと思われます。


 協奏曲だけで、300曲以上あると言われ、室内楽も多量に書いたようですが、やましん正確な数が出せません。


 この曲を聞いてみても、勢いで書きなぐったと言うようなものではなく、実に心に染み入る、じゅわじゅわな作品なのです。


 寂しい夜の深い闇の中で聞くと、これまた最高であります。


 クヴァンツ先生には、『フルート・演奏試論』というご本があり、日本語訳も出ておりますし、『わが生涯』という自伝がありまして、いつどこで生まれて洗礼を受けたかから始まり、お父様は鍛冶屋さんで、自分は9歳から仕事をやらされたとか、音楽の修業はどうやったかとか、そうしたことがきちんと記録されているので、後世の人には大変わかりやすいわけです。これも日本語翻訳あります。


 ずいぶん昔の方ではありますが、現在でもさかんに演奏され、研究されているので、なんとな~~~く、身近な存在に思えるわけです。


 なので、一時期さかんに『自伝』を書くことが流行った時期がありましたが(最近はどうなのかな? 20年くらい前には、本屋さんにいっぱい書き方の指南書とか出ていたし、中には、試験みたいに空いたところを埋めれば良いものもあったような・・・・・。


 子孫のある方にとっては、将来大事にされるかも。


 やましんは、絶滅確定種なので、あまり意味ないですけど。


 クヴァンツ先生は、最初からフルートを専門にやっていたわけではなくて、ヴァイオリン、オーボエ、トランペット、と習得してゆき、どうやら20歳超えてからその気になり、ビュッファルダンさんという当時の大名人に教えを乞うて、フルートも習得したようです。


 様々な楽器の素養があったとはいえ、はたして、本当に20歳くらいから本気になって、フルートの名人になったのだったら、そりゃあもう、天才としか言いようがないですが、『それまでは自分だけで練習していた・・・』とお書きになっているので、実際はすでに吹けるようにはなっていたということなんでしょう。


 まあ、でも、あっさりとそう言われてしまうと、やはり、才能というものは、ありがたいものですね。


 天才だけは、今のところ、お金では買えないのですから。


 同情するなら才能くらさい。(こらこら!!)


 別居中の奥さんからチョコレート貰えたですよお。良かったああ~~~。



  ♨ ♨ ♨  ♨  ♨  うつ ♨👻 うつ ♨   ♨  ♨ ♨ ♨


 




 

 


 

 

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