第154話  『無伴奏チェロ組曲第2番』 レーガー

 雨がしょぼしょぼと降る、暗~い郊外の冬の夜


 さみしそうな立木さんたちが


 寒そうに、ちいさくざわめく中で


 だれかがチェロを弾いていました。


 それが、レーガー先生の『3つの無伴奏チェロ組曲』


 バッハ先生の音楽に似ているような感じがするけれど


 じっと聞いていたら、実は別の世界に住んでいる音楽なのです


 分かりにくそうなのに、でも、ずっと聞いていたい


 おこりんぼさんみたいなのに


 急に、にたっと笑って冗談を言います


 いまだに、くろうと好みさんではありますが、


 一般からは、ちょっと無視されたままのレーガー先生(1873~1916)


 聴かず嫌いにされている、レーガー先生


 暴飲暴食に走ったらしきレーガー先生


 もったいないな


 せめて、やましんが、今夜お風呂の中で聞いて差し上げましょう


 だから、ちょっとだけ、慰めてくださいね


 


  ************うつ ☄🍄🌠 うつ************

















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