第146話 『交響曲』 ショーソン

 ここは、いったい、どこ?


 そう、きと、そうなんだ


 この世とあの世の境目辺り


 深々と霧が遮るよ


 このまま、なにもかもが、終わり


 すべてなくなるんだ


 と、思ったら、あらら、


 突然、霧が晴れてきた!


 明かりが差し込んでくるよ☀️


 ふわ〰️ と、浮かび上がる


 高い、お空に!


 やましんは、昇天するんだ!



 でも、やがて、怪しい雲に、取り囲まれました。


 雲さんは、やましんの昇天はお気に入らないと見えます。


 『うっとおしいやつだなあ!』


 『追い返そうぜ。』


 『ここは、もっと気高い人間が昇る道だからな。』


 強く風さんが、息を吹き掛ける❗


 やましんは、はるかな彼方に吹き飛ばされているのです。


 『あぎゃ〰️! どこに行くの?』


 おおお!


 闘いかしら?


 激しい調べが風さんに乗っかって、廻りじゅうを駆け回る❗


 不気味な中に、懐かしい調べが帰ってくる。


 ぞうさんのお歌みたいな🐘


 真っ黒な雲の群れが、すぐ横を堂々と過ぎて行く!


 そこに、ぞうさんが、沢山歩いて行くんだなあ!


 哀しいお歌を歌いながら


 それは、やましんを追悼してくれてるのかい?


 そうなんだね。


 ぞうさんが、やましんを天に運んでくれるんだ!


 こうして、やましんは、空の彼方に、静かに、消え失せてゆくのでした。



 1890年の作品。



 ・・・・・・・うつ🐘うつ・・・・・・・


 




  




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る