第145話 『ソナチネイ短調 D.385』 シューベルト

 ヴァイオリンとピアノのための、3曲あるシューベルト先生のソナチネの第2番にあたる曲です。


 物憂げな中に、少しむせびなきながら、でも、落ちぶれたやましんを、そっと慰めてくれてしまう、いかにもシューベ先生らしい不思議な音楽なのです。


 こういう言い方は、良くないかもしれないのですが、多くの場合、生前に成功した作曲家さまは、人生の勝者なのです。(当たり前ですが)


 ベートーベン先生の音楽も、ある意味、勝者の視点に立っていると思うのです。


 でも、シューベルト先生は、そうした視点を持たないのではないかなあ・・・・・


 やましんは、なぜか、おめでたく、そう感じるのです。


 そここそが、シューベルト先生が、他の作曲家さんと、大きな一線を画する在り方なんじゃないか、と。


 ただ、シューベルト先生は、そうした思想を持っていた訳じゃあないと思います。


 ごく、当たり前に、そうなんです。


 だから、シューベルト先生の音楽は、特別な癒し力を持つんだろうな。


 やましんは、そう思うのです。


 そう、望んでしまうのかも、しれませんが。



・・・・・・うつ ✨ うつ・・・・・



 


 

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る