第91話 『序奏とアレグロ』 エルガー

 これがまた、冒頭はちょっと暴力的だけれど、その後は随分と『じゅわじゅわ』な雰囲気が漂う、また、いかにもエルガー先生ぽい、よい音楽。


 作品番号は、『47』。


 シベ先生の『ヴァイオリン協奏曲』と同じ番号です。


 ずいぶん変わった音がするよなあ、と思えば、楽器編成が変わっております。


 弦楽四重奏と弦楽合奏という組み合わせ。


 独特の、枯れたいつくしみが現れるのです。


 この枯れ具合が、大変絶妙。


 1905年の作品ということなので、エルガー先生の人生のちょうど真ん中あたりかな(1857~1934)。


 20世紀初頭の音楽としては、いささか渋い方かもしれないですが、慰め効果は結構、なかなか、高い感じです。


 また台風来てます。その後ろにも。


 被害を出さずに、秋の列島見学だけにしてほしい。

 

 






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