第90話 『ピアノ協奏曲 K.453』 モーツアルト
通称『第17番ト長調』
1784年4月12日作曲との記録が『自作品目録』にあるとのこと。(モー先生は、映画などからのイメージから言えば、ちょっと意外かもしれませんが、几帳面に、自作品の目録を作っていたのです。)
第1楽章、やましん、大好き。
出だしの部分から、しっかりと、癒されてしまいます。
その『第2主題』は、またこれは、上手くは言えませんが、過去と現在と、伸び続けている未来とを、やましんの意識の中で、不可思議に結びつけてゆく魔法の音楽。
それは、この先、K.488の『ピアノ協奏曲イ長調』(1786年3月2日)で、完結する感じの方向性。(あくまで、やましんの主観です。)
しっとりとした『第2楽章』もいいですが、『第3楽章』がまた、これは変奏曲形式なのですが、とってもオペラティックで、歌劇『魔笛』(1791年)のプロモーション曲みたいで、楽しいです。
モー先生のピアノ協奏曲は、『ニ短調 K.466』(1785年2月10日。前に少しだけ書かせていただいてしまいましたが・・・)からの先は、もうはるかな、いまだに前人未踏の地に永遠に到達してしまい、帰っては来なくなりました。
確かに、『ハ長調 K.467』(1785年3月9日。これは『第2楽章』が、映画『短くも美しく燃え』で使われ超有名曲となりました。)と、『二長調 K.537』(いわゆる『戴冠式』協奏曲)は、人によっては、通俗的な曲のような感じでおっしゃることもあったようですが、まあ、これは、あえて言えば、未踏の地で、憩ったり、ちょっと思いに沈んだり、あるいは時に、楽しく遊んでいらっしゃるような感じかもしれないです。
『変ホ長調 K.482』(1785年12月16日)、『ハ短調 K.491』(1786年3月24日。ものすごいくらいに、恐ろしい音楽。)、『ハ長調 K.503』(1786年12月4日)、それから、最後になった『変ロ長調 K.595』(1791年1月5日、亡くなった年。やましんには、いまだ、その、お姿さえも、はっきりとは見えていない、謎の『第9惑星』のような、見えない天国の情景か、とも思う、『明朗』な名曲。)も、もちろん、やましんごときが何をか言わん、な『名曲』なのですが、いずれどこかで、また。ちょっとずつ、です。 はい。
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