第44話 『夢』 ドビュッシー

 好戦的で、通りかかる聴衆に謎を出し、答えられなかったら食べてしまう、スフィンクスさんみたいなところがあるドビュ先生にしては、淡いロマンティックな雰囲気に包まれた、じゅわっと悩める心を癒してくれる、良い音楽です。


 ドビュ先生自身は、なにかと物議をかもす人物で、最初はワーグナー派だったけど、やがて方向転換し、反ワーグナーの立場に。


 女性問題では、ワーグナーさんにも匹敵するような感じもあり。

 

 おつきあいした相手に、自殺未遂事件を2度起こさせています。


 また、「交響曲」というのは、フランスに敵対するものとお考えになったのやらどうやら、か、大嫌いだったとか。(ただし、若いころには、交響曲の作曲を試みたこともあるとか。)


 しかし、後世に与えた影響は、巨大なものだったという訳です。


 並の行動をしているようでは、やはり大物にはなれないのかな・・・・


 いや、その逆かしら。


 大物だから、並の行動には収まらないのか・・・


 




 



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