第43話 『レクイエム』 J.ラター

 これは、1985年に作曲された、比較的最近の作品ですが、すでに熱烈な支持者がたくさん存在する『レクイエム』です。


 やましんが在籍していた合唱団内にも、「この曲が最高、ぜひ、やりたい!」とさかんに宣伝してくださっていた方が、ありました。


 それ自体がもう、21世紀になってあまりたたないころで、相当、前の事ですから、最初から日本でも人気が高かった証拠です。


 合唱の響きや旋律線は、わりとシンプルで、ポピュラー音楽にぐっと近い感じがしますし、ラテン語のテキストに英語も加わり、その分、より現実的に親しみやすい感じになっております。(わかるかどうかは別として・・・)


 あえて言えば、デュルフレさまのレクイエムに、かなり近い路線ですが、はるかにすっきり、シンプル。


 やましんは、やや、この作品には、(またまた、あえて言えば・・)疑心暗鬼的な感じもしていたのですが(流行りに乗りたくない、やな性格・・)、くだんのごとく、最近そうした、おかしなこだわりが少なくなった分、素直に聞けるようになりました。


 たしかに、美しい曲だと思います。


 作曲者ご自身の指揮による、あたかも天国から降りてきたような、絶美のCDも出ています。


 ただ、何回も繰り返して聞くかと言うと、そこは、やましんの場合は、そうではない感じもあります。


 もっとも、多くの『レクイエム』そのものが、何度も一遍に繰り返して聞くものか、と言えば、そう言う気にも、あまりならないものかもしれませんから。


 癒しには、『音楽のお薬』も、適度に使うのが肝要で、最近のいわゆるクラシック音楽分野の作品の中では、なかなか最適な作品かと、思いますし、クラシック音楽と考えないで、もっと、気楽に聞いていただいても、よい音楽なのだと思います。 






 



 


 

 


 

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