ペッパー、ライン、エンターテイナー(縛り:過去の物から2つ、七五調、単語をそのまま使わない、最初と最後が同じ文)
今でも俺は 愛してる、もしもう一度 会えたなら、ただそう君に 伝えたい。そういう風に 思っていた。けど現実は、言えなくて、ただ君の顔 見つめてた。
「最初はね、和くんは何も 変わってない、そう思ったけど、違ったね」
確かに俺は あの頃と 変わったことも あるかもと 思うけれども、分からない。
「悠莉はさ、今も昔も 変わらない。今でも俺は……」
「……?」
言いたいと 思っていたけど、言えなくて。俺にはこうして ただ黙る、そんなことしか できなくて、変わらぬ弱さが 嫌だった。
「本当はね、わたしは少し、不安だった。話も聞かず、出ていって、勘違いとか 怖かった。もしそうだったら ステージの 上の憐れな ピエロだな、そういう風に 思ってた」
「本当はさ、俺も会うのは 怖かった。あのときの俺、寝起きでさ、話もちゃんと 聞けなくて、出ていく時に……」
そこで言葉が 続かない。涙の
「出ていく時に?」
そうやって、彼女が先を 促すも 答えられずに 曖昧な 笑みを浮かべて「何でもない」そんな言葉で 濁らせる。
そんな時、スマホが震え 見てみると、後輩からの メッセージ。
『わたしの彼女、取らないで』
一瞬ドキッと したけれど、その後にある スタンプで それが本音で ないことは 容易く理解 できたけど、何故か心に 刺さるもの、それが確かに あったんだ。それで俺はさ、気付いたよ。彼女が今は 幸せと。
それなら俺は 諦めて、大人しく身を 引いていよう、そういう風に 思ったんだ。けれども何故か、香辛料 みたいにピリリと した
俺は一人で 大丈夫。彼女の幸せ 願うだけ。けれどももしも この先に わずかな希望 できたなら、そのとききっと 伝えよう。俺の変わらぬ この想い。
今でも俺は 愛してる、もしもう一度 会えたなら、ただそう君に 伝えたい。そういう風に 思っていた。けど現実は、言えなくて、ただ君の顔 見つめてた。
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