第3戦=変人?or変機?
人生で最大級の絶望を味わった次の日の朝、俺はいつもならありえないはずの寝坊を初めてしてしまった。
「あー。」
「俺、寝坊しちゃったのか。」
なぜかその時の俺はまるで自分の体ではないような感覚で何かが違う感じがしたたんだ。そして俺は自分の体を見下ろしてみた。
そして3秒、俺は声が喉から出てこなくなった。見下ろした先には、平らなはずの自分の胸部が大きくなっていたのだ。
「ん? なんだこれ?」
「ていうかめちゃくちゃ固い。」
恥ずかしいことに俺は言葉を失った3秒後すぐに自分の体全体を確認することよりも先に胸に手が吸い寄せられてしまった。
固かったのは自分についていた胸だった。そして落ち着いて自分の手、胴体、脚部と確認していくと今のところ、おそらくあるが女性型のフリーノイドだろうという考えに至った。
でもなぜだ?
「そういえば、ここはどこなんだ。」
俺はここがどこなのか確かめるために立ち上がった。その時にも驚いたことがあった、体の節々が角度を変えるたび乾いた音がするのだ。
相当古いなこれ、と言いながら立ち尽くすと俺は光のあるほうへと進んでいった。どうやら工業団地の建物同士の狭いところで、そしてやたらゴミで覆いつくされていたところだった。
俺はそんな汚くて歩きにくいとこを進んで行くと、暗くて定かではないが自分の住んでいる家から少し離れた場所だと分かった。
「なんだか見覚えのある場所だと思ったらここだったのか。」
強助は自分のいる場所がわかるととりあえず家を目指した。
「やっと着いた。」
なにせやたらと体のあちこちからきしむような音が出るからゆっくりと歩いてきた。
「さて、どうするかな。」
「今日はさっさと寝るか。」
今の出来事が夢だったことを祈りながら俺は眠りについた。
ロボアイ生活! 赤坂 夢 @akasaka-2000
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