四ターン目「少しずつ」

ロロタを仲間にした、ゆあら達は

モンスターを倒しながら

次の町<アルノ町>へ急ぐのであった


「ん?」


先に進んでいた、風太が止まった


「なんだ・・これ?」


風太が目にしたのは十字架のようなきらきらしたものだった


「それは、セーブポイントなの!」


ゆあらの肩に乗っているロロタが答えた


「これで、現実世界に戻れるのね」


「次来たときは、体力が回復しているの!」


「ロロタはどうするの?」


「僕はみんなが来るまで、ここで待ってるの!」


「モンスターに攻撃されない?」


「この中に入ってれば、攻撃されないの!!」


「そうなんだ」


「百合奈いくよ」


シャラ~~~ン


~~~現実世界・ゆあらの家~~~


私は・・・夢を見ていたのだろうか

目を開けたらそこはもう私の部屋だった


(夢?でも・・・)


「って、もうこんな時間?急がなくちゃ!」


~~~通学路~~~


「おっはよ~~!!」


「百合奈、おはよー」


「昨日より元気ないぞ!どうしたんだい?」


「考え事」「それってさ“unknown world”のこと?」


「うん」「やった!」


「・・・昼休みのときパン一つおごるよ」


「やり~~~」


~~~教室前~~~


「しかしね、あれって夢なのかな?」


「さあ?今日の夜になったら分かるんじゃない?」


~~~教室~~~


「えっ?なんで?」


「予想だけど、昨日の夜、私達4人が寝ているときにあの場所にワープした・・と考えたら?」


「すごいね、ゆあらさん僕そこまで考えられないよ」


「いや予想だって」


「予想でもさ、そこまで考える人は頭の回転が早い人だよ」


「こいつは昔近くのデパートでクイズ大会があったとき全問正解した天才少女だからな」


「あれね!毎年ってやっててゆあらが出ると賞品が必ず持っていかれるから、出るな!っていわれたやつ」


「普通に高3レベルもクリアしてたしな」


「すごいね、ゆあらさん」


「母さんが大学の先生、父さんが学者だったから、昔から高3レベルでも、すごく分かりやすく教えてくれたの」


「すごいね・・・」


「遊びに行ったときは、俺も教えてくれたぜすごく分かりやすい」


「ゆあらの両親は優しいよね天涯孤独だった私に、給食費とか払ってくれたし」


「最初は高3レベル次は高2ってやってたわね小学校の勉強は予習しなくても、いつでも復習できるのが大切って」


こうして4人は楽しい日を過ごした


~~~夜・ゆあらの家~~~


(美歌さんは“unknown world”のことを知らなかった記憶を抜き取られたとでも言うのかしら)


シャラ~~~ン


「あ!来たの!!」


「ロロタ~~~会いたかったよ~~」


「僕もなの~~~」


だきつく2人・・・いや一人と一匹?

どっちでもいっか


「次のセーブポイントまでがんばるぞーーー」


「お~~~」


『一つ目のセーブポイントをぬけ町に急ぐゆあら達

大魔王のところまで少しずつ進んでいくのであった』

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