第6話シンソウの人々(ゲイとうつ病とサイコパス)
「こんにちは」
「こんにちは」ピーターはその日もカウンセラーであるロイド先生のところにいた。彼の仕事は中学教師である。中学教師の仕事は精神的にも肉体的にも感情的にもタフでないといけない。
そんな感情労働ばかりの仕事がこの国であるシンソウの労働だった。そのためにこの国では3つに1つはカウンセラーや病院やドラックストアがあった。ピーターもまたこの仕事を始めてから3年目でうつ病になってしまった。
「今日はどうなされましたか?」ロイド先生はピーターの返答を待っていた、だが、ピーターは何一つ答えなかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」それから30分間お互い何も話さずに終わってしまった。
「今日はこのぐらいにしておきましょうか」そう言ってロイド先生はピーターに言った。
「・・・・・・・・ありがとうございました」小さくそう言ってピーターは部屋から出ていった。
「ふうーーーーーーーーーー」ロイドはコーヒーを入れて一息ついた。ピーターの症状はかなり重い。今まで3年間耐えるに耐えてきたからこそその反動が今バネが跳ね返るように来たのだろう。ロイドはカウンセラーの部屋から外を見て、ピーターを見た。ピーターはまるで何かにおびえているようにずっと肩をすぼめて歩いていた。
「昔の私と似ているな」ロイドはピーターのそんな姿を見ながら昔の自分を見ていた。もともとロイドもうつ病だった。だが、ピーターとロイドの違いはロイドは昔から精神病持ちだったことである。そして、ロイドは精神病が治ってから自分も精神病の患者を救いたいと思い、カウンセラーを決意した。
しかし現実は全然ロイドの理想通りにいかなかった。ロイドが考えている以上に精神病の相手をするのはきつく、そして自分自身もまた追い詰められていたのである。もともと精神病の人間が精神病の相手をするのはかなりきつく、そしてそれは日に日にロイドを苦しめた。ロイドはそれでも人を助けたいと思い、何とか今までカウンセラーの仕事をしてきた・・・・・・・・・・・・・・つもりだった。
彼は自分がいつの間にか壊れていることに気づいてなかったのである。
「ただいま」ピーターは家に着いたらお気に入りのキャラクターのぬいぐるみをまず抱きしめた。ピーターの家には少し前にマイトクラスで作られたキャラクターがあたり一面にあったのである。それはピーターにとってはもう完全になくてはならない存在になっていた。
「おかえりなさいピーター、今日もロイド先生のところにいったの?」
「そうだよ、あの先生は私のことをなあーーーーーっんもわかってくれないの?なんで私の苦しみをわかってくれないかなああーーーーーー」そう言ってピーターは部屋着に着替えていった。着替えを終えたピーターの服装は女性の服装だった、服装だけではなかった。昼間にはしてなかったメイクもしていたのである。そしてピーターはカバンからロイド先生の写真を出してキスをした。
「好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好きーーーーーーーーーーーーーーー。私は先生のことがだーーーーーい好きなの!!!!!!!!なんでわたしのことを聞いてくれないのロイド先生。私は先生の服が好き。顔が好き。声が好き。少し生えた髭が好き。髪も好き」そういいながら今度は先生の髪らしきものを出して、ピーターはその髪を口に入れてモグモグと食べた。
「これで私の体の一部に先生のエキスが入ったね!きゃあーーーーーーっ!妊娠しちゃうかもーーーー」ピーターは発情が抑えきれないのか、そのままピーターは自分のペニスを出してしごいてきた。
「ハアハアハアハア、先生!私の肛門に先生の大きな大きなちんぽを私に入れて!めちゃくちゃにして。先生の好きなように動いてもいいのよ。もっとスパンキングして。もっとたたいて。キスして。おっぱいなめて。いいのよ!先生。私の肛門に先生の精子を大量に出して!イク、イックーーーーーー!イッチャウーーーーー。私の肛門の中に先生の大量の精子がドクドク入ってきちゃうーーー」妄想をしながらそのままピーターは大量の精子を出してオナニーを終了した。最後にはいつものようにロイド先生の写真に自分の精子をかけて終わった。
「今日もほんとにピーター君は私に夢中・・・・・か」ロイドは監視カメラからピーターを見てロイドもオナニーをしていた。
「ハアハアハアハア、うっ!」とロイドはすぐに精子を出してしまった。ロイドは早漏らしく、昔からオナニーの時間が早かった。そのためにロイドは今まで仕事場でも若いときは学校でも関係なく、トイレなどでオナニーをしていた。
「ふうーーーーーーー」ロイドはそんな早い時間でもすぐに満足していた。そしてピーターをおかずにしてオナニーをするのに飽きてきたのである。
「そろそろ潮時かな」そう言ってピーターが写っている監視カメラの電源を切ってその日を終えた。
それからロイドはピーターに対する態度を徐々に変えていった。
「ピーター、今日は君に頼みたいことがあるんだけど」
「何ですか?」
「それはね・・・・」とロイドにまずは自信をつけてもらおうと中ば強引に徐々に頼み事を増やしていった。そして成功したらご褒美を上げていき、さらにピーターに自信をつけてもらって言った。ピーターのカウンセラーの部屋での表情は暗いが、ピーターの自分の部屋ではかなり上機嫌だった。
「きゃああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!先生が私を頼ってくれてる。先生が私の作ってくれたご飯がおいしいって!これって結婚を申し込まれてるのかしら?その次は服を縫ってくれない?その次は部屋の掃除を手伝ってって・・・・・・もう、あれね、きっと私ときっときっと結婚したいのね」ピーターの心は完全に先生のことしか考えられなくなっていた。
「それじゃあ、今日頼みたいことなんだけど」その日もいつものように少し雑談(主にロイドが一方的に話してだが)から始まり、そしていつものように頼み事をした。
「今日はね私の恋人のための料理を作ってくれないかな?」それはピーターにとっては予想外のことだった。先生は確かにモテる分類に入るほうだった。だが、彼の年齢はもうすぐ50歳。そんな高齢の人に恋人ができるなんて思いもよらなかったのである。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?」ピーターは先生と初めてまともに話そうとしていた。
「だから、私の恋人のための料理を作ってくれないかな?ピーター」ロイド先生の目は笑っていた。だが、その目の奥は暗く、そして邪悪だった。
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