28
「風」「林」「火」「山」、4つのナゾの数字をすべて足すと「14」。さらに、ぴよ乃の巻物には、「最後に秘伝のトッピングをかける」とのメモがあった。
もう一度、調理台の上のぴよ乃のメモを思い出してみよう。
┌────────────────┐
│秘伝は、3・15・7・4・12の、 │
│アタマを、全・下・左・上・右上 │
└────────────────┘
メモによれば秘伝のトッピングの鍵となるのは、「3・15・7・4・12」の「アタマ」。つまり、数値に対応するトピックの先頭1文字がカギとなる。
各トピックの先頭の1文字を拾うと、「力・今・注・勇・掃」。この漢字の中から、それぞれ、「全・下・左・上・右上」の位置に隠されている文字を拾い出すと、「カ・ラ・シ・マ・ヨ」となる。そう、秘伝のトッピングは、「カラシマヨ」なのだ。
このカラシマヨの数値である「2」を、「風」「林」「火」「山」から導き出された値である「14」に、トッピングとしてかけると「28」となる。
ぴよ影は錠前の数値を「28」に合わせ、引っ張った。
カチリ、という音と共に錠前ははずれ、宝塔の扉が開いた。中に入っていたのは――。あった!! これが秘宝、「金のタコ焼き焼き器」だ!!
ぴよ影がひとつ頷いて秘宝を背負った時、後ろから早朝の山にこだまするかのような大声が聞こえてきた。
「ホホーッホッホーッ!! 待てい!!」
声がした方を振り向く → 9へ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883288598/episodes/1177354054883288774
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