第21話【4月29日 忘れな草】
自転車の後ろに君を乗せて走る。
今日あった出来事。友達の話。可愛い噂話。いろんな話を君を後ろに感じながら話した。テストの点数が悪かった?そろそろ3年になるんだよ。またみんなで勉強会しようか。
いつもは荷棚を掴んでる君が、その日は僕の制服を掴んで背中に顔を埋めてきた。何か嫌なことがあったんだね。
そんな時はいつもより少し遠回りをして帰る。
「ねぇ見て。忘れな草がキレイに咲いてるよ」
長い髪が風に揺れて、今にも壊れそうな君をみて。そっと髪に触れる。
「好きだよ。」
少し屈んでキスをした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます