六月二十七日(火)雨

今日のバイトは身が入らなくて、ミスを今までにないくらいやらかしてしまって二時間で返されてしまった。

店長、ごめんなさい、でもありがとうございます。


日曜日はバイトのあとに、空良そら先輩と図書館で少しだけ自習して。

そしていつも通りあの交差点に行って。

そしたらちょうど近所の公園で子供が遊んでいて。

そのボールが道路に転がっていったのが見えたから、思わず取りに行って。

そしたら車が来てて。

押されたと思ったら、すごい音が聞こえて。

もう、嫌だ。

ほんと、なんで。どうして。

確認くらい、ちゃんとしてればこんなことにはならなかったのに。


お見舞いに来た誰かが、茜さんが連れて行ったんじゃないか、って言ってた。


鳥肌が立った。

あかねさんも確か、同じように交通事故に遭ってしまったから。

……そして、帰らぬ人になってしまったから。


だけど、でも、きっとそんなことない。

似た状況だったとしても。茜さんのことは知らないけれど、でも、そういったことをする人とは思えなくて。


それに、なにより。

空良先輩はまだ写真を撮れてないんだから。

だから、まだ茜さんのもとへ行くはずがないんだ。


ないよね? 先輩……。


どうか。

早く空良先輩の目が覚めますように、

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