【十二月】
――『皆勤で通うリハビリ十二月』
季語は「十二月」。
言わずと知れた一年の最終月。新年を迎える準備など、何かと済ませるべきことが多く、慌ただしさを感じさせる月である。
通所でのリハビリというものを想像した時、パッと思い浮かぶのは介護保険を利用したデイサービスではないだろうか。十一月から介護業界に足を突っ込み始めて分かったことだが、この時期になるとそういったデイサービスへ通所する利用者の出席率がガクンと下降する。
理由の大半は寒さによる体調不良だが、大掃除や年賀状、忘年会にクリスマスなど、やること成すことが多くて通所どころではないという理由も少なくはない。
そんな中、作成したプラン通り休まず通所してくれる利用者がいた。本人だって暇ではない。独居でやる事が少ないとは言ってたが、十二月はそれなりに慌ただしいものだ。もちろん、健康管理だって一人でやるのは大変だ。それでも休まずに通所してくれる。皆勤状態は、年が明けても続いている。
そんな利用者に対するリスペクトの意味で詠んだものだが、一見すると詠んだ本人がリハビリの必要な状態で皆勤で頑張っているイメージにも映る。句を見た相手に明確なイメージを伝えるのは難しい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます