【秋思】

 ――『中指にささくれ一つ秋思かな』


【ひとこと】

 異常気象と叫ばれるここ数年だが、暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、彼岸を過ぎたら一気に涼しさが増してきた。今日から衣替えというところも多いのではないだろうか。愛宕の勤めるところでも、今日からネクタイ着用で出勤である。


 久しぶりのネクタイで、ぎこちない手際でネクタイを締めていると、ふと左手の中指にチクっとした痛みが走った。ささくれが今年も始まった。下手に取ると、ずっと痛みが残る……小さな傷のクセに、数ある痛みの中でも持続性が長いと感じるのは愛宕だけだろうか?


 季語は『秋思』。

 秋を感じ、何かを思うことをいう。秋というイメージから、どことなく寂しさを伴う物思いの方が合うだろうか。もっと、詩的で美しい調べのようなものを詠むのが良いかったかもしれない。しかし、愛宕は「ささくれができた。秋だなぁ」と趣の無い一句にまとめてしまった(笑)


 肌も心もカサカサにならないよう、ケアは積極的にやっていこうと思う――。

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