【燕の子】
――『燕の子青空描くト音記号』
【ひとこと】
いつも野菜を買いに行く農産物直売所。ここの一角には、毎年のように燕の巣ができる。同じ家族なのだろうか、それとも別の家族なのだろうか。巣立った後は直売所のスタッフが巣を片付けてしまうのだけれども、時季がきたら必ず同じ場所に巣作りをして雛を育てている。
ある日、燕の子供が空を飛ぶ練習をしていた。巣からパッと飛び立つと、ヒュンと一回転して再び巣へ戻ってくる。何度も何度も繰り返していた。距離を伸ばしてみたり、角度を変えてみたり……パッと飛び立ってみれば、ヒュンと一回転して帰ってくる。その一連の動きがト音記号の柄に見えた――そんな一句。
テレビでもおなじみ「夏井いつき」先生が、カタログの『通販生活』とコラボレーションして毎月『俳句生活』というコーナーをやっている。夏井先生の出したお題に合わせて俳句を詠む公募だ。三月のお題は「燕」だった。燕は春の半ばに南方からやってきて、人家の軒などに巣を作り雛を育てることから仲春の季語になっている。時々投句している愛宕は、上記の句を投じてみた。
結果発表の日。愛宕の句が「今月のアドバイス」の中でピックアップされた。その内容は『季語違い』だった(笑)
――「燕の子は夏の季語」
ふむ。「燕」は春で「燕の子」になると夏の季語になるらしい。今まで知らなかったことなので、このご指摘は嬉しい。とても勉強になった☆
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