【カルミア】

 ――『五月雨にカルミアたちも傘開く』



【ひとこと】

 カルミアという花をご存じだろうか。

 五月上旬から六月にかけて花が咲き、暑さに弱く開花期間は短い。一番の特徴はコンペイトウのような蕾(お菓子のアポロにも見える)だが、花が開いた時もまた面白い形をしている。長く伸びた花軸に複数の花柄がひしめき合うように咲くので、開花した時はパパパっと複数の傘が開いたような賑わいを見せてくれるのだ。


 そんな「開花」の様子を句にしてみたもの。季語は「五月雨」。梅雨を告げる時期の雨で、ちょうどカルミアが開花するタイミングとも一致する。この花を初めて見たのは三年前くらいだろうか。テレビで紹介されていたカフェへ行ってみた時に、そこの庭で咲いていたのを見かけて「美味そうだ」という第一印象を持ったのは内緒である。(だってお菓子のアポロみたいだったんだもん)


 これは、『HAIKU日本大賞2018夏の句大賞』へ投句したもの。カルミアは雨とは関係なしに咲くものなので、雨が降ったから傘が開いたというイメージにもつながるところに「非現実的」なイメージが浮かぶが、嬉しくも佳作をいただいた。


 次は「秋の句」。(投句に興味のある方はコチラ【https://haikunippon.net/】)

 俳句のみで投句するか、写真俳句で投句するか悩ましいところだが、少しでも上を目指していきたい☆



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