【そなえ】

 ――『飲み会費 妻に握られ 備え無し』

 ――『嘲笑う 甘い備えの 新豊洲』

 ――『お月見に 泥棒を待つ 供え菓子』



【ひとこと】

 今回は、俳句と言うよりも川柳と言った方が正しいですね。

 テーマは「そなえ」。第19回「あおぞら川柳」という公募に出した三句。(華麗にスルーされるのは毎度の事w)


 一句目はベタな言い回し。

 改めて見てみれば、何の捻りもインパクトも無いなと反省。

 二句目もタイムリーな時事に突っ込んだ形ですが、同じく「ありきたり」かな。


 三句目は、少し捻りました。

 何故「泥棒を待つ」のか? これは「お月見泥棒」から引っこ抜いてみました。

 ハロウィンのイベントのようなものでしょうか。地域では「お月見泥棒でーす」とか「お月見下さーい」といったような掛け声で、子供達がお供え物をもらうという風習が残っています。

 子供達は「月からの使者」と考えられていて、この日に限りお供え物を盗む事が許されていたようです。逆に、お供えする側も盗みやすい縁側の位置に置いたりと工夫していたとか……。


 テーマの「そなえ」で連想するには、だいたいが「備え」かと思いますが、ここは「供え」という意味合いで捻ってみた次第です。

 まぁ、かえって捻り過ぎた感じも無きにしも非ずですけど…… ε-(´ω`○)




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