第3話

 バードの黒い瞳に見つめられて、ローズはうなづいた。


 それから、ローズは自分の部屋に戻って考える。


 なぜうなづいてしまったのだろう? あの眼に見られたせいだ。妖術でも使えるのか? いや、あのバードって男のことはまだいい。噂になってることが問題だ。


 ……ええい、この長い髪を切ってしまおう。


 ローズはウェーブした黒髪を一つにまとめて長剣、シルバースターで一気に切る。そして暖炉にくべた。


 嫌な匂いが漂う。


 断ろう。


 ローズはまたバードの部屋に向かった。

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