Taking a Chance on Love

歌から出た話。

今回はFrank Sinatraの「Taking a Chance on Love」を。

最近寒さも和らいだせいか、昼下がりにコーヒーを淹れているとシナトラの声が染みる染みる。景気のいい話がないから、このくらいのベタ甘さが丁度いい。


タイトル通り、恋の歌だ。

どんな恋かというと、(過去の恋に)傷ついた人が「もう一度頑張ってみようかな」と自分を奮い立たせる歌だ。


原曲はエセル・ウォーターズという女性シンガーが歌っている。彼女の歌い方も恋する乙女のように柔らかい歌い方で好きなのだが、シナトラのバージョンの方が色気があって好きだ。


「I walk around with a horseshoe In clover I lie

And brother rabbit of course You better kiss your foot goodbye」


出掛けるときは馬蹄を持って行こう

クローバー(の草っ原)に寝転がろう

そしてウサギ(の足)

もちろんキミの脚におやすみのキスをする方がいいんだけど


エロい。シナトラエロい。そしてキザい。というのはとりあえず置いておいて。


ジンクスを気にするなんて、そんなの女子だけだと思っていたけれど

男の人も案外そういうところあるのかな、なんて思えてしまうようなどこか可愛げを感じさせる歌い方なのだ。


あぁ、だけど。

明日起きた時に晴れていたら気になってる人に連絡しよう、とか。勇気が出ない時、何気ない願掛けとかしちゃうのは分かる。

大人になると、いい意味でも悪い意味でもずうずうしくなって、そんな小さな願掛けなんかしなくなってくるので、あぁこれは若者の歌なのだなぁ…とどこか懐かしく、せつなく感じてしまう。なんだろうね、この感じ。


「Here I go again I hear those trumpets blow again

All aglow again Taking a chance on love」


ラッパの音が聞こえたら もう一度いってみよう

世界が輝きを取り戻し始める この恋に賭けてみよう  



(恋はもう卒業してしまったけれど)いつまでも何かにときめく心は忘れたくない。

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