Thunderball

歌から出た話。

今回は、Tom Jonesの「Thunderball 」を。


007の「サンダーボール作戦」のオープニングだ。

007はいっぱい出ているけれど、この作品はあまり人気が無いようでせつない。

歌は豪華なのに。最近はこの曲が刺さる刺さる。

個人的には、「Goldfinger」よりもこっちの方が好きだ。勿論あれもかっこいいけどね!


映画の主題歌なだけあって、ジェームズ・ボンドらしさがよく出ている歌詞だと思う。歌っているトム・ジョーンズの声も相まって、男の色気がよく出ている。

女泣かせの憎い奴感がドラマチックに歌われているのが堪らない。

このレベルのイケメンだったら、ちぎって投げられても本望だ!って思ってしまうかもしれない。


実はショーン・コネリー版のボンドはあまり見たことがなく、ボンドというとロジャー・ムーアしか顔が出てこない。あ、ダニエル・クレイグもいたか。

というか、寧ろ映画本編は見なくていいから主題歌だけでも聴いて欲しい。


肝になる「Thunderball」 は結局、造語(コードネーム名)なので「サンダーボールのように」としか訳せない気がしている。英語くわしい人はどう解釈しているのかが気になる。

「他の奴らが言うだけなのに彼は行動する 彼は世界を見つめその全てを欲するのだ だから打って出るのだ サンダーボール(作戦)のように」

という歌詞が好きだ。


うまくは言えないけれど、野心に正直なの男の顔ってなんだかグッとくる。

それはまだ、私が女だからなのかもしれない。


ところで、野心といえば、007に俺もなりたい!と周星馳が「国産007」というタイトルで自分で映画を撮ってボンドになっていた。だけど、その気持ちはわかる気がする。だってかっこいいじゃないか。


力を振るい全てをかっ攫って行った強者は、(力を振るい続けるために)負けるまで戦い続けるのだ。

自然の摂理とでもいうのかな、いや違うな。

ハードボイルドな男の世界だ。


こういう日は、コーヒーに混ざったオリエンタルで甘いシガーの匂いを思い出す。

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