Golden Liar

歌から出た話。

今回はBRADIOの「Golden Liar」を。

これはフラフラ-っとネットサーフィンをしていたらたまたま見つけた曲だ。


「嘘も重ねりゃいつかは真実 きかざる全身偽りのゴールド

本当になった大嘘で誤魔化せない唯一確かな『I love you』」

って歌い出しでガッチリ持っていかれた。

(創作に)行き詰っていた時に聴いたせいだろう。


フィクションだってある意味嘘には変わらない。

ボロい飲み屋のライトのように

異性を口説く時のセリフのように

醒めないように夢を見せようとするところでは一緒だ。

夢を見るにも、見せるにもエネルギーは要るのだ。


「真面目な奴が損する時代で 地団太軽快なステップに変えて

手堅いあの子にバレないように演じきるんだ」ってところもいい。

「次回マジどうしよう…!」と水面下でバタつかせた足をお客さんにバレないように

優雅に泳ぎ切るスワンのような気持ちで毎回エターなるか、ならないかを綱渡りしている時には刺さる刺さる。


皆がSNSで発信する時代だからなのかもしれないけど。

あぁ、時代だなぁ、って思う。


理由はわからないけれど、人疲れしている今の自分にこの曲はひどく染みる。

どこか寂しいくせに、人には会いたくない

数年おきに発作のようにぶり返す、悪い癖だ。

あれこれと言葉を選び、要らない部分を飲み込む作業に

少しだけ疲れてしまったのかもしれない。



まさに「口は災いも幸いも」だ。

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