Mein Land

歌から出た話。今回はRammsteinの「Mein Land」を。

ドイツの6人組メタルバンドだ。遂にドイツ語の歌まで手を出しちゃったよ…。

しかし6人って多いな…と思ってメンバーを見るとガチムチ×5、ガリガリ×1のおっさんバンドだった。この時点で既にネタな気もする。突っ込んだら負けだ。


最初は「Du Hast」にしようかとも思ったけれど、なんだかタランティーノっぽくて狙いすぎてるから止めた。でも、音はめちゃくちゃかっこいいから気が向いたら聴いてみて欲しい。ドイツ人らしい「葛藤」とか「面倒くさい気難しさ」がびしびし伝わってくる歌詞でじわじわくる。ゲーテの頃からまったく気質変わってないな。


PVも突っ込みどころ満載なのでぜひ観ていただきたい。

真面目な顔しておふざけ度120%のどう見てもビーチボーイズのパロディっぽいやつだけど、全然PVとバラバラなんだろうなぁこの人たち。と思って我らがGoogle先生に頼み込んで、英語に翻訳された歌詞を読んでいくと、おいおい!と思う。英語がへっぽこなので解釈が合っているのかは非常に不安なところだ。


「Mein Land」とは、「俺の国」だ。

俺の国って、結局何を指しているのだろう?と考える。

踏み込まれたくない心の内のことなのか、個人の暮らすプライベートの領域のことなのか、それとも自分すら感知しない無意識の部分なのか。


「何もいない誰もいない誰も呼んでない、俺だけの俺の国、俺の国」

「お前はここだ、俺の国、俺の国」

歌詞を直訳していけばいくほどヤンデレな気がしてならない。

なんていうか、ドイツらしいねちっこい感じがする。個人的にはすごく好きだ。


「お前」がはたして女なのか、友達なのかその辺が気にはなるところだ。

とりあえず逃げて!

ビーチボーイズ的な明るいPVに騙されてはいけない。


「追放された俺の国 消された俺の国 

忘れられた俺の国 どこにもいれない俺の国」

という歌詞を聴きながら、実はもしかして野ばら系の壮大に振った/振られた系の歌なんじゃないのかという疑問も湧いたけど、きっとそういう歌ではないと個人的には信じたい。


人間、そんなにきれいに明るくは生きられない。

たまには闇落ちしたっていいじゃないか。


この振り切れたグループを見ていると、なんとなくだけどそんな気持ちになってくるのだ。

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