めくれたオレンジ
歌から出た話。
今回は、東京スカパラダイスオーケストラの「めくれたオレンジ」を。
スカパラは「美しく燃える森」もいいけど、奥田民生は別の機会にやりたいんだよー。カープがもうちょっと頑張ったら書こうかな、うん。
この曲、仲間との別れの歌なのか、恋人との別れの歌なのかを聞かれたら
私は、長すぎた春の歌と答えたい。
「めくれて見えた優しさと 目を伏せた弱さのため
遊びきれずに傷ついて 笑い出す朝のために」
という部分が好きだ。最高に女々しくて、いい。
付き合ってた女が長すぎた春に嫌気がさして、好きだけどもうダメだなって判断して
この関係にピリオドを打ったんだろうなぁって。女って、決めたら潔いから。
でも男は、何が原因なのかさっぱりわかってなくって
うまくいってたのに、なんで?とかめっちゃ焦っちゃって混乱して、
辛い隙間を埋めるために友達とバカ騒ぎしたり、ナンパとかしてみたり
酒を浴びるほど飲んでみたり、なんか色々やってもがいているんだろうな。
いつか気持ちが復活するんじゃないかって、一縷の希望に縋って
本当、バカだ。でも、かわいげがある。
きっと、田島貴男の声だからなのだろうけど。
「Break out your loneliness
and throw your orange peel」
オレンジの皮なんかぶん投げて、孤独を破ってみせろよ
って葛藤が好きだ。
こんなこと自分に言い聞かせてる時点で既に未練タラタラなのだけど、
「あんな女の事なんか忘れて次行こう次!」
っていうのをこんなにオサレに言ってるところがすごい。
人は誰でも、失ったものが異常に尊く見える性質を持っている。
けど。けどさぁ。
一度くらいは、ここまで惚れられてみたいものだなぁ。
なんてね。
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