アルケミスト

歌から出た話。

今回は、ACIDMAN の「アルケミスト」を。

ACIDMAN もどれを挙げるか正直迷った。

ド定番で「赤橙」にするか、それとも個人的に好きな「スロウレイン」

あるいは「式日」にするか。

どれもいいけど、今の時期的(夏)に「アルケミスト」がいいのかなぁ、と思って

これに決めた。


パウロ・コエーリョの小説、「アルケミスト」を読んでいると

更に楽しめる一曲だと思う。


「ハロー、アルケミスト

太陽の魔法で、世界の秘密だけもう一度聞かせておくれ」

という部分が好きだ。

「変容」を歌う曲が、最近びしびしと心に刺さる。

今までを振り返ってきて、きっとまたそういう時期に来たのだと思う。

思春期の時、就活の時、アラサーの時。

今までそのままで上手く通じてきたやり方が

ある日ぱったりうまくいかなくなる時期だ。

外部から強制的に変えられるか、それとも自らで変わっていくか。

その道は、どちらを選んだとしても渦中では光が見えず険しい。

いつもこれでいいのかと自問自答している。

結構な時間が経って余裕が出来て振り返ると、「それでよかったのだ」

とも思えるのだけど。

そう、言うならば「試練」だ。

乗り切るために、世界の秘密だけもう一度聞かせてくれ、って思うよ。

成長痛だって分かっていたって、苦しいものは変わらない。


「手を伸ばせばすぐに届きそうなあの光を

その手離さないで遠くまで僕ら行こう」


光が何なのかはよくわからないけれど、繋いだ手はきっとあったかい。

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