チェリー

歌から出た話。

今回は、スピッツの「チェリー」。

30代には不動の名曲です、多分。

友達10人に聞いたら、10人好きって言っちゃうのがスピッツの強さだ。

ほら、「白線流し」も流行ったしね。

もうJ-POP界のカレーライスやハンバーグくらいの大正義ですよ。

この曲を聞くと、「だから私は現代ドラマが書けない」の1話で書いた

長岡の夜を思い出す。

友達の結婚式で流れて、

代表で挨拶した別の友達がこの曲を聴いて泣いて。

授業をサボって、バイトをサボって

毎晩安い学生街の居酒屋で朝日が出るまで飲み明かしたり

屋根の上に登って昼寝をしながら、その時好きだった人の暴露大会をして

実は好きな人が被っていたことで一時ギクシャクしたり。

研究室のドアに差出人不明のラブレターが挟まっていて、

とりあえず呼び出された屋上に行ったら顔見知りがいて

よくよく話を聞くといつも仲良くしている同部屋の友達への告白で

当人同士を引き合わせるのに集会場の飲み屋に連れて行って

ぶっつけで公開告白させ、その友達が実は飲み屋のマスターと

付き合ってると聞かされ自爆したところを肴に皆で安酒をあおり、慰めあい

振られた男同士の謎の友情が誕生したことを確認して

無駄にほっこりしたり。

聴いていると自分たちのバカをやっていた時の出来事が

まるで昨日の出来事のように思いだされる。


きっと想像した以上に騒がしい未来が、僕を待ってる


確かに、待ってた。


この場所が私たちにとってどこなのかは言わないけど、

こいつらにはまた巡りあいたい。

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