Rain

歌から出た話。

今回は大江千里の「Rain」を。

この曲は、秦基博と槇原敬之がカバーしているが、

敢えてここではオリジナルを推したい。

大江千里は、声質的に好き嫌いが分かれる歌手かなぁとは思うけど

切実さがぶっちぎりだから好きだ。

「言の葉の庭」というアニメ映画の主題歌で秦基博バージョンを聴いてから

最近エンドレスで聴いている。

秦基博版は肩の力が抜けすぎていて、童貞臭さが無いのがちょっと残念だった。

そこが良さでもあるのはわかっているのだけど。


路地裏では朝が早いから、って部分が一番気に入っている。

こんな文句、中々出てこない。

自分で創作をするようになってから、歌詞に注目するようになった。

そうしたら、この曲が刺さるようになった。


中高生のような純粋さで、この歌みたいに人に縋ったり、縋られたりしたことなんてあっただろうか。

昔過ぎて、ただ忘れてしまってるだけなのかもしれないけど。


こんな好意を今、向けられたら

私は今の場所に戻ってこれるのだろうか?

嘘だと言って視線を逸らして

なかったことのようにして

かつて嫌ったような、大人特有のずるさや汚さで

曖昧な笑顔でやり過ごすのだろう。

きっと。

きっと、そうなんだと思う。


だってもう、大人なのだから。

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