第12話:マドンナ登場💓😍💓

 取り敢えず、今のラップが

人生初のお披露目だった。


 何とか大仕事を終えた気分。

バンジー先輩が、

「おいおい、マジか。初めてじゃ

ね~だろ。」

 手を上げるので、オレも思わず、ハイタッチ。


「いえ、初めてッスよ。」マジで初めてなんだから仕方ない。


「マジか。お~、見込みあんジャン。」

 そうかな・・・


 オッパイの見えそうなダンサーが、

飛び付いてきた。

「いっや~、良かった~。やれば、出来る子ジャン。」

 頬に何度もキスをしてくれた。


「ハハ・・それほどでも・・・」


 ヤスがそれを見て、

「あ~、ズッリな~。ボーイばっか。」

「何か途中、訳わかんない事

言ってたけどね~。」

 オッパイ、ダンサー。 


「そ、そ。」チカ。

「剣道ちょうだ~いってトコね。


「剣道じゃないって・・・

捲土重来でしょ。」


「だから、何なの。」ダンサー。オッパイ見えるンですけど・・・


「そのケンド~ちょうだいって・

・・」


「う~ン・・・」

オッパイを見ないように、

「ですから・・頑張って次は

奮起して下さいって意味ですよ。


「フンキって何。」アイドル・チカ。

 おいおい、そこまで~・・・

え~っと、どう応えれば・・・


「リベンジって事よ。」

 キララ様がズバッと言った。


「あ~、なるほどね。」チカ。

「いや、あのリベンジとは、

ちょっとニュアンスが・・・」


「ったく童貞。何とかゼミの回しモンか~。

どっちだって、いいだろ~

細かいね~。

だから童貞なんだよ。」

 キララ様の厳しい言葉。


 いや別に、細かいから童貞って

事は・・・


 キャッキャッと騒いでいると、

急にプッツンと音楽が鳴り止んだ。


 え・・?

 一斉に皆、振り向いた。


 そこには、まるで美人女優の

ような女性が一人立っていた。


 手には今、抜いたコンセントが握られていた。

 一瞬、皆、沈黙。

 美人女優は真剣な顔で、

「ラウンジはお静かにとお願い

したはずですが・・・」


 それは、まさにマドンナ登場と

言う感じだった。










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