第11話:純情ラッパー🎵😆🎶✨・02

 よし・・・


 オレは、見よう見マネで、

ポーズを決めた。


『🎵ヨ~🎵ヨ~🎵😆🎶✨


いきなりのムチャぶり~🎵

ここが、オレたちの始まり~🎵

月末厳し~やりくり~🎵

全く受けない、しゃべくり~🎵


オレだけハブのカラクリ~🎵

ムリ目の美女に、ムシャぶり~🎵夢の彼女と交わり~🎵


コンパで、ご機嫌、マジ悪ィ~🎵

みんな 助けて ヘルプ・ミー🎵

一発逆転、タイムリ~🎵😆🎶✨』

 おおっとキララとチカが身を

乗り出した。


 横のダンサーも躍りに気合いが入る。

 オレもかなりリズムに乗り出した。


『ここが、オレのスタートライン🎵

だけど、ハートはまるで、チキン🎵』

 バンジー先輩は、無言で見て

いた。

『オレはしがないお受験ボーイ🎵

見ての通りの純情ボーイ🎵』


 キララたちもヒュ~ヒュ~🎵


『押し付けられた受験勉強🎵

与えられた、この環境🎵

追い詰められた オレの心境🎵

仕方ないから、この辺で妥協🎵』


 バンジーも目を見張った。

 ここまでやるとは思わなかったのだろう。


『あんたなんか、大っ嫌~い🎵

言われたオレは、この先暗~い🎵

 先の見えな~い🎵

 オレの未来(ミラ~イ)🎵

 だけど、裏切れないオレへの

 信頼(しんら~い)🎵


 もう一度やり直した~い🎵

 まさに、

 捲土重来(けんどちょうらい)

 🎵

 豪華絢爛(ゴーカけんら~ん)

 🎵

 百花繚乱(ヒャッカりょうら~ーん)🎵

 まさに、楽園(ラクえ~~ん)🎵

 効果覿面(コーカてきめ~~~ん)🎵

 美女に囲まれ~イ🎵

 浮かれまくり~🎵

 借金なんか尻まくり~🎵」

 と言ってバンジー先輩を

指差し、尻をペンペン。


 バンジーも思わず、フッと

笑った。

 女性陣も拍手喝采。


『オレは、気まぐれ~

 お受験ボ~イ🎵

 やりたくなったら、キミも

 来~い🎵


 夢は合体🎵

 気分は絶対🎵

 すぐになりた~い🎵

 相思相愛(あ~い)🎵

 イエ~イ 🎵😆🎶✨』


 キララたちの前で、ポーズを

決めた。

 だが、一瞬、全員の視線が冷たい。

 やっちまったか………オレ。

 ゴクリと生唾を飲み込んだ。


『イェーイ………🎵』

 消え入りそうな小さな声で、

ポーズは固まったままだ。


 あ~、このまま、ナメクジだったら、

塩をかけられて溶けてなくなりたいぜ。


 だが、アイドルのチカが立ち

上がって、拍手喝采。


「キャ~ーーカッコい~ジャン。ボーイ💓😍💓」

 は~っとオレも、やっと一息

ついた。


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