第7話「僕と私の周辺事情」

 バクドナルドで食事を終えた僕は、帰路に着いた。

 制服から着替え、手洗いうがいをしてから僕はベットで横になった。

「さてと、とりあえずはゲームをしようか」

 僕は携帯ゲーム機の電源を付け、お気に入りのゲームを始めた。

「それにしても、寮の壁紙はあまり変わらないんだな」

 こうしてゲームをしているだけだが、それでも違いが目に入る。

 服はクローゼットに仕舞われていただけでないと思うが、

それでもぬいぐるみやら雑誌やらで違いを感じずにはいられなかった。

 アイドルのポスターとかは貼ってない辺り、そういうのにはあまり興味ないのだろう。

 そういや去年国民的なアイドルが解散したとかいう話題もあったが、僕は別段気にならなかった。

 吹雪はそれをどう思ったのか少し気になったが、彼女なら『そんなことより環境の違いを気にしろ』というだろう。

 なので僕はそれを心の内に仕舞った。

 一週間後。終業式も勿論出たが、先生の長ったらしい話なんて誰得だろう。

 ともかく、僕はプールに行くこととした。

 女性の着替え目当てだろと思う人がいるかもしれないけど、これはかなからの誘いだった。

 僕もプールで泳ぎたいと思ってはいたが、女性の着替え目当てと思われかねないので自重していた。

 なのでかなから誘ってくれたのは都合が良かった。

 いっとくけど僕にやましい気持ちは一切ない。

 あるとすればウオータースライダーではしゃいだり、流れるプールでひたすら泳いだりしたいという気持ちだ。

 子供っぽいといわれるかもしれないが、そういうのは夏の風物詩なのだ。

 そして僕が電車に乗った時、15センチ向こうの席に『僕』が居た。

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