第6話 貴重な装備
次に、補助スキル《派生》に集中を置いてみる。
《派生》の説明には、召喚魔法の補助のことについてしか書かれてなかった。
どういうことだろう?もしかしたら、召喚魔法専用のスキルなんだろうか?ということは、もともと僕の通常スキルは決まっていたようなものなのだろうか。
まあ、そんなことより、僕はスキルの説明を読んでみる。
スキル《派生》は召喚魔法の召喚項目の選択を増やすらしい。詳しく説明するとレベルアップするとき、召喚項目が増えるが、そのときお金と引き換えに、通常の項目とは違う項目を作れる。作り方はレベルアップ時にスキル《派生》を使うか、使わないかという表示が出るらしい。使う場合はそのまま使うと念じると項目を作るジャンルを問われる。それを念じるとお金と引き換えに項目が増えるらしい。次のレベルアップ時からは通常の項目とその追加された項目ふたつの上位互換が増えるようになるらしい。
スキル説明を読んで確信した。
これ金をとるか力をとるか選択を迫られてるやつだ.....
というか、このスキルってお金たまるまで使えないじゃん....この世界で生活しろってことかな?まあ、いいんだけどね?だって、帰っても親もいないし、大学はいりたてだから友達も知り合いもいないし。
もう、この世界に住んじゃおっかな?とりあえず、お金はモンスターを倒してギルドに報告しに行ったら大丈夫らしいから、まずは装備を整えようかな。とりあえず、あのおっさんが経営してるハネムーンっていうお店に行ってみようかな。
街に戻ってハネムーンというお店を知っているかと街の人に聞きながら、歩いていくとハネムーンという看板がついているお店に着いた。結構大きいお店で聞いた人によると、王国でも1,2を争う雑貨やらしかった。
とりあえず、店の中に入ってみた。
「ようこそ、いらっしゃいませ~」
なんかめっちゃかわいい女の子が迎えてくれた。店の中を見渡すとやはり広く、結構な数のお客さんらしき人たちがいた。
「おお!あんときのあんちゃんじゃねーか!!」
あ!!おっさんだ。
「こんにちは、街に出る前に装備を揃えたくて、お店に寄ってみました。」
「ああ、いらっしゃい!それならお勧めの装備を見繕ってやるよ」
「ですが、今手持ちがなくて後で返すことになるんですけど大丈夫ですか?」
「ははは、そんな心配はいらねえよ!命の恩人だ。無料でサービスしてやるよ。そういや、名前言ってなかったな。俺はガンツという。この子は娘でキャロルだ。」
「そこまでしただいてありがとうございます。そういえば、名前を名乗っていませんでしたね。僕はヒロトといいます。」
「ヒロトさん、お父さんを助けてくれてありがとう。お礼にこの花の冠をあげるね。」
そういって、キャロルという女の子は僕にかわいらしい冠をくれた。それを僕は頭の上にのせる。
「どうかな?似合ってるかな?」
「うん!!!すっごく似合ってるよ!」
そう言って、また店の手伝いにもどっていった。
「どうだ?かわいいし働き者で優秀だろう?」
なんか、この人の親バカ加減がすっごくわかってしまった。だって、働いている姿をうっとりと見つめてるんだもん。こいつが親じゃなかったら、絶対に訴えられるレベルだ。
「まあ、それはおいといてだ。とりあえず、奥の部屋にきな。装備からアイテムまで全部揃えてやってるから。」
「それはありがたい。」
そういって、僕たちは奥の部屋に行く。
奥の部屋にはいると、大きな机が真ん中にあり、その上に装備とバッグがあった。
「まず、装備を着て、バッグを背負ってくれ」
そう言われたから、言うとおりにしておいた。
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