第3話

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彼は自転車に乗り、海へと向かう道を行きます。行き交う自動車は黒いタイヤが4本付いています。飛んだりパイプの中を滑ったりはしていません。車の量は思ったより少ないですね。自転車もフレームがちょっと太い様ですが、黒いタイヤが2本、前と後ろにあります。セブンイレブンがあります。あ、なに、そう言う細かいとこは伝えちゃうダメなの?あ、そうですか、ちょっとあっちの方のあの方からクレームっつうかそう言うのが来まして、未来の細かいとこは伝えちゃいけないんだそうです。


セブンイレブンのおにぎりの100円セールがやってるかどうか…もダメですか。とにかく入ってみましょう。どんなBGMがかかっているのでしょうか?忌野清志郎のデイドリームビリーバーは聞こえて来るのでしょうか?


どうやら、街に音楽は流れていません。セブンイレブンの店内にも、店から出てみても、音楽はありません。車が通る音や子供が騒ぐ声は聞こえて来るけど、スピーカーから聞こえる音楽は、今のところ僕が知る限り、2081年の世界には、ありません。


僕は飛び回り、2081年の音楽を探しに行く事にしました。そのくらいあっちの方の人は許してくれるでしょう。さっきの彼は確かにギターを弾いていました。ハーモニクスをつまらなそうに鳴らすだけでしたが。ギターは存在するけれど、街に音楽が無い理由も知りたいものです。皆さん、僕の文章に付いてこれてますか?僕は少し心配です。


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