第3章

31.5

 司令室。

 アマンダは手帳を開いた。

 

 ―パンデミックについて―

 アフリカの中西部で起きている。

 確定的な原因は不明、ウイルスではない。

 チームγ(ガンマ)は寄生虫が原因として捜査を進めている。


 →凶暴化した寄生虫だった。


 ―寄生虫について―

 原因は不明だが、凶暴化し、人間を殺して操るようになった。


 →ゾンビウイルスが人間と動物の2種あり、 

  動物のが感染し、凶暴化した。


 強い光を浴びている時は活性化するらしい。


 ―マイケルとボスについて―

 ブロックカウント部隊はボスと関わりがあ る者が多いが、マイケルは特別である。

 マイケルは15歳の時助けられ、それからボスに育てられた。

 その為、仕事に私情を持ち込むことはあまり無い。

 マイケルが無性愛者なのとは関わりは無い。


 ―サーイ族について―

 アフリカの中西部に住む民族。

 主に狩りをして生活している。

 まるで日本の侍のようだ。


 →どうやら無事な村があったようだ


 ―ボスとチームαについて―

 ボスは何故アフリカに向かったのか。

 チームα(アルファ)は何故他のチームを壊滅させたのか。

 今回のパンデミックとの関連性はどうなのか。

 

 ―その他―

 例の怪物は何なのか。

 

 →奇形児に寄生虫を寄生させたもの。


 宝はあるのか。

 →アフリカにはない


 『自由』とは何か。


 アマンダは手帳を閉じた。




 (ここからは前作の人物が出てきます。事前情報が無いと混乱する場合があります)




 アフリカ中西部の荒野。

 加山研介とジェイムズ・ダルガード、レイグル・リビィ・ロミオ。

 3人はヘリが来るのを待っていた。

 「まさか寄生虫だったとは」

 「ああ、コルト-sに感染した寄生虫。噛まれて感染でよかった」

 しばらくしてヘリが見えてくる。

 「俺達もヘリがいいな」

 「無理だ、金が無い。そこに行くのに精杯だ」

 「車が悪すぎる。ケツが痛くなったぞ」

 実際にはジェイムズの尻は痛くなっていない。

 「走って安全地帯まで行ってもいいんだぞ。前より速くなってるもんな」

 「それはごめんだ」

 ヘリが研介達の目の前に着陸する。

 「行くのか?」

 「ああ、最後に1つ」

 「何だ?」

 レイグルはポケットの中からカセットテープを取り出し、研介に手渡す。

 そしてヘリに乗る。

 「カセットテープ?今の時代に?」

 「それはとても大事な物だ。他の奴には知られるな」

 「大事な物?おい!レイグル!」

 レイグルは答えず、ヘリどこかへ飛びだって行った。

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